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「神話旋風」大社が早稲田実に挑む、第1回からの皆勤校…出雲大社で必勝祈願する伝統

読売新聞 / 2024年8月17日 9時41分

選手権大会で107年ぶりの2勝を挙げ、喜ぶ大社の選手たち(15日、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=前田尚紀撮影

 第106回全国高校野球選手権大会で、107年ぶりとなる2勝を挙げた大社(島根)が17日、8強入りをかけて強豪・早稲田実(西東京)に挑む。大社は1915年の第1回の地方大会から出場を続ける皆勤校で、公立校の世紀をまたぐ快進撃に、SNS上では注目度が急上昇。学校には全国から激励のメッセージが寄せられ、選手たちの躍進を後押しする。(小松夕夏)

 大社は「縁結びの神」として名高い出雲大社近くにあり、野球部は01年に創部した。前身の杵築中時代以来となる「107年ぶり」の旋風がニュースで取り上げられると、X(旧ツイッター)では「大社高校」がトレンド入り。「めっちゃ元気をもらった」「出雲の神様も喜んでる」などの書き込みであふれた。

 学校には全国から応援の電話が相次ぎ、16日に学校や選手宿舎で3回戦のアルプス席の観戦チケット各約500枚を配布。地域の人やファンが数時間前から長蛇の列をつくった。

国譲り神話舞台の砂、バットに振りかけ

 チームは島根大会前には部員全員が出雲大社で必勝祈願するのが伝統で、 石飛 いしとび文太監督は試合前、国譲り神話の舞台として知られる稲佐の浜の砂を、活躍を期待する選手のバットに振りかけて願掛けしてきた。

 その甲斐もあってか、甲子園初戦で春の選抜準優勝の報徳学園(兵庫)を3―1で撃破。2回戦では創成館(長崎)を延長十回タイブレイクの末、5―4で破った。石飛監督は「全てが神がかっている。自分たちだけではない力が働いている気がする」と振り返る

 快進撃は、すきのない野球に支えられている。バントや走塁といった小技を磨き、1点を取りきり、1点を取られない戦いが身上だ。低反発バットの影響か、2回戦終了時までの本塁打は今年はまだ5本。石飛監督は「長打が減ることでスラッガーのいないチームでも戦い方の幅が広がる」と 緻密 ちみつな戦術を武器に立ち向かっている。

 石原 勇翔 はやと主将は「『神話旋風』などと言われているが、目の前の試合にこだわるだけ。目標の8強以上に向け、何が何でも勝ちにいく」と言葉に力を込めた。

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