モスがトマトジュースやスムージーなどドリンク専門店…ハンバーガーに使えない規格外野菜を活用

新業態のドリンク専門店「スタンド　バイ　モス」（８日、東武東上線池袋駅で）

　ハンバーガー店「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは８月から、ドリンク専門の新業態店舗の展開を始めた。ハンバーガーは販売せずに、規格外の野菜などを使用したジュースやフローズン飲料のスムージーなどを提供する。

　新業態の店舗名は「スタンド　バイ　モス」で、東武東上線の池袋駅（東京都）の改札内に約５坪の１号店を出店した。商品は全て持ち帰りで、看板商品の「しっかりトマトなモストマトジュース」（１８０ミリ・リットル）は税込み４２０円。

　ドリンクには、品質に問題はないが、傷があったり、サイズが小さかったりして通常のハンバーガーに使えない野菜を利用する。想定通りに売り上げが伸びれば、年４トン超の食品ロスを削減できるという。

　ドリンク専門店は冷蔵庫やミキサーといった設備だけで運営が可能で、小さなスペースにも出店できる。同社は今後、売り上げ動向を見ながら、駅構内や商業施設内などへの出店拡大を検討する。