京都国際14K完封 左腕の系譜継ぐ
読売新聞 / 2024年8月18日 5時0分
第106回全国高校野球大会第11日の17日、3回戦4試合が行われ、8強が出そろった。大社(島根)は早稲田実(西東京)に延長タイブレイクの末にサヨナラ勝ちし、大社中時代の1931年以来93年ぶりの準々決勝進出を果たした。智弁学園(奈良)は小松大谷(石川)に逆転勝ちし、京都国際(京都)は西日本短大付(福岡)を退けて、ともに3年ぶりの8強。神村学園(鹿児島)は岡山学芸館(岡山)に快勝して昨夏に続きベスト8入りした。18日は休養日で、19日に準々決勝4試合が行われる予定。
京都国際4―0西日本短大付
京都国際は二回、相手バッテリーのミスに乗じて2点を先行。五回には藤本の適時二塁打でリードを広げた。先発の中崎が被安打7で完封。西日本短大付は好機で、あと一本が出なかった。
京都国際の中崎には憧れの先輩がいる。同じ左投げでエースとして2021年夏に4強へ導いた2学年上の森下
一~五回は毎回走者を背負った。「丁寧に丁寧に」と直球やスライダーを内外角へ制球して、しのぐ。六回二死一、二塁で代打の右打者と
森下には変化球の握りや打者から球の出所が見えづらいフォームを教わった。前日にはLINEで「焦るなよ」とメッセージが届いた。学んだことを生かし、七回以降も三塁を踏ませず、14奪三振で完封した。
1学年上には広島の左腕・杉原
西日本短大付4番が2安打
西日本短大付は相手先発・中崎の前に打線がつながらず完封負け。主将の高峰は「今大会初めて先制され、ベンチの雰囲気が良くなかった」と振り返り、「レベルの高い投手だったけど、打ち崩せなかったのはすごく悔しい」と涙に暮れた。4番としては、チーム唯一の長打となる二塁打を含む2安打と気を吐いた。最後は、「みんなで全力プレーを貫けたので悔いはない」と前を向いた。
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