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AIアルコール検知器で酒の種類も判別、発酵食品由来など誤検出を防止…長崎大など実証実験へ

読売新聞 / 2024年8月18日 5時0分

グラスに注がれたビール

 呼気中のアルコール濃度に加え、飲んだ酒の種類もAI(人工知能)で識別できるアルコール検知器の開発を長崎大などが進めている。酒由来ではないアルコールの誤検出を防ぐことが狙いで、数年以内に人間の呼気を調べる実証実験に着手する。

 アルコール検知器は、鉄道運転士やトラック・バス運転手らの乗車前の飲酒検査などで幅広く利用されている。従来の検知器では酒由来のアルコールと、発酵食品や 口腔 こうくうケア用品に含まれるアルコールの区別が難しく、誤検出もあった。

 同大や香川大、東京都内の新興企業のチームが共同で開発している検知器は、呼気中のにおい分子をとらえるセンサーを備える。ビールやワイン、焼酎など酒の種類で異なるにおい分子を吸着すると、センサーは異なる電気信号を生成する。この信号をAIに学習させ、アルコールの有無とその由来を分析させるという。

 現在は、実験室レベルで、複数の種類の酒が混ざった状態でもAIが識別できるかなどを調べている。チームの山下裕美・長崎大助教(歯科法医学)は「警察の取り締まりや捜査にも使えるような検知器の開発を目指す」と話している。

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