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JAL機の部品の廃材からピンバッジ…成田空港の整備士らが製造、「鶴丸」も再現

読売新聞 / 2024年8月19日 7時0分

チタンの端材を使って作られたピンバッジ

 日本航空(JAL)は、航空機部品の廃材を再利用したチタン製のピンバッジの製造・販売を始めた。成田空港内にあるJALエンジニアリングの整備センターで働く航空整備士たちのアイデアで、JALでは「環境問題にも取り組める上に、整備士の技術向上にも役立つ」と期待している。

 ピンバッジは、JALが国際線の就航を始めた1954年の主力機DC―6B型機(ダグラス社)と、現在の主力機A350―1000型機(エアバス社)のデザイン。縦10ミリ、横60ミリ、重さ10~20グラムと小さいが、プロペラや窓のほか、JALのシンボルマーク「鶴丸」も再現されている。

 材料には航空機のエンジン周りの補強や修理に使用されるチタン合金の端材が使われており、整備士たちが精密加工機を使い、勤務の空き時間に製造した。

 JALエンジニアリング成田航空機整備センター企画・計画グループの大島亮祐さんによると、製造は加工機を使う資格を持つ整備士が交代で担当し、約2日間かけて完成させるという。「チタンは熱を加えると色が変わる性質があり、一つ一つのピンバッジがそれぞれの色を持っている。捨てられるはずだった端材が整備士の手によって息を吹き返し、新たな付加価値を持った製品によみがえるストーリーを大事にしたい」と話す。

 ピンバッジは税抜き7500円で、芝山町の航空科学博物館で9月に開催予定の「ジャンク市」などで販売される。

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