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小松大谷8強ならずも、九回に東野達の適時打で一矢報いる…快進撃に「石川の誇り」

読売新聞 / 2024年8月18日 7時13分

 第106回全国高校野球選手権大会第11日の17日、小松大谷は3―6で智弁学園(奈良)に敗れ、8強入りはならなかった。

山本晴輝、山崎悠太の連続適時打で一時は逆転も

 1点を追う二回、山本晴輝、山崎悠太両選手の連続適時打で逆転。三回以降は守備のミスなどもあって失点を重ねたが、九回に東野達選手の適時打で1点を返して一矢報いた。最後まで粘りを見せた選手たちに、スタンドから大きな拍手が送られた。

山本晴輝、山崎悠太の連続適時打で一時は逆転も

 一打勝ち越しがかかっていた。二回一死からの適時打で同点、なおも一、三塁で山崎選手は打席に入り、「ここで返して勢いをつける」と決めていた。初球と同じく外角に沈んだ2球目のスライダーに食らいつき、適時打を放った。序盤にまずは役割を果たした。

 甲子園に来た原点は、2014年夏の石川大会決勝にある。能美市で生まれ、当時は野球に夢中な小学生だった。小松大谷が星稜に九回に9点を奪われて逆転サヨナラ負けした試合に衝撃を受け、「星稜を倒して甲子園に行く」と決意した。

 中学では軟式野球部で技術を磨き、小松大谷に進学。西野貴裕監督には打撃技術を買われ、「先頭打者でチームを勢いづけてほしい」と今夏の石川大会から1番に起用された。そして、決勝で星稜を破り、小学生の頃に立てた誓いを実現させた。

 甲子園初戦の明豊(大分)戦は3安打して学校史上初の1勝に貢献し、2回戦は優勝候補の一角・大阪桐蔭(大阪)から2安打。確実にチームを引っ張ってきた。

 大会の雰囲気にも慣れてきた3回戦。試合前は「初戦の気持ちで挑もう」と仲間と声をかけあったが、勢いに陰りが見えた。4点を追う八回二死満塁の終盤の勝負所で打ち上げ、ファウルフライに倒れた。

 夢舞台での戦いを終え、未来の小松大谷ナインに伝えたい。「絶対に甲子園に戻って、思い切りプレーしてほしい」(平松千里)

小松市民センターでPV

 小松市の市民センターでは市がパブリックビューイング(PV)を行い、住民ら約150人が声援を送った。

 来場者は青色のスティックバルーンを手に観戦。二回に小松大谷が一時勝ち越した場面では、「よっしゃー」などと大きな歓声があがった。試合終了後はバルーンを打ち鳴らし、選手の健闘をたたえていた。

 三回に登板した竹本陽投手の小中学校の後輩という市立国府中3年の田中 れお君(14)は「先輩が活躍していて誇らしい気持ち」と試合を振り返り、小松大谷の快進撃について「石川の誇りだ。すばらしい試合を見せてくれて感謝しかない」と興奮気味に語った。

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