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甲子園8強の大社、「神話旋風」根元に信頼・技術…捕球ミスの藤原佑はエースの励ましに犠打で応え涙

読売新聞 / 2024年8月18日 12時46分

9回大社、藤原が送りバントを成功させる=前田尚紀撮影

 93年ぶりの準々決勝進出に、107年前の夏を越える3勝。17日の早稲田実(西東京)との3回戦で、延長タイブレイクの末にサヨナラ勝ちした大社(島根)が、歴史を塗り替える快進撃を続けている。

 七回無死、相手先頭打者の中前への打球が、捕球しようとした中堅手・藤原佑のグラブの下をすり抜けた。フェンス手前まで転がる間に、一気に本塁を陥れられた。まさかの勝ち越しを許し、藤原は「(走者を)二塁へ行かせたくない」と焦りがあったという。

 重い失点にも、エース馬庭優太からは「まだいける、笑顔でやろうぜ」と声をかけてもらっていたといい、他の選手も肩をたたいて励ましてくれた。

 ミスの後、打席が2度回ってきた。球場が大歓声に包まれる。藤原は「見えない力がめちゃめちゃ伝わってきた。球場が自分を見守っている感じだった」と、落ち着きを取り戻して九回には送りバントをきっちりと決めた。

 馬庭が十一回にサヨナラ打を放って試合を決めると、 安堵 あんどとうれしさで涙が止まらなかった。「つらくて自分一人では立ち直れないと思ったが、みんなが声をかけてくれた。最高のチームです」と、涙を流しながら仲間への感謝を語った。

 「神話旋風」の根元にあるのは、チームメートへの信頼と確かな技術だ。(豊嶋茉莉)

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