「初老ジャパン」戸本一真、札幌競馬場で誘導馬に騎乗…首には銅メダル

札幌競馬場の誘導馬に騎乗し、来場者から祝福を受ける戸本一真（１８日）＝早坂洋祐撮影

　パリ五輪の総合馬術団体で馬術では９２年ぶりのメダルとなる銅を獲得し、「初老ジャパン」の自称とともに話題となった日本代表の戸本一真（４１）（日本中央競馬会＝ＪＲＡ）が１８日、札幌競馬場で誘導馬に騎乗した。

　誘導馬はパドックから本馬場まで出走馬を案内し、馬を落ち着かせる役目がある。メインレースの札幌記念（Ｇ２）では、実際にパリ五輪で着た赤いジャケットで首に銅メダルをぶら下げ、五輪の時同様に落ち着いた手綱さばきで誘導した。本馬場からの帰り際にスタンドから「おめでとう」などの声が飛ぶと、銅メダルを掲げながら歓声にこたえていた。

　戸本は「誘導馬が歓声に慣れてなくて気合が入っていたので、落馬しないように気を付けた」と笑いながら、「これだけお客さんが多い中で、感動しました」と改めて銅メダルの重みをかみしめていた。（清水暢和）