６月の機械受注、民間需要は２・１％増の８７６１億円…３か月ぶり増加

　内閣府が１９日発表した６月の機械受注統計によると、「民間需要」（船舶・電力を除く、季節調整値）は前月比２・１％増の８７６１億円だった。民間企業の設備投資の先行きを示す指標で、増加は３か月ぶりとなる。

　内訳は、製造業の０・３％減に対し、非製造業は卸売業・小売業で受注が増え、２・４％増だった。内閣府は前月に下方修正した基調判断の表現について、「持ち直しの動きに足踏みがみられる」で据え置いた。

　機械受注は、月によって大型案件もあり、振れ幅が大きくなりやすい。四半期の値が傾向をつかみやすく、４～６月期は前期比０・１％減だった。農林中金総合研究所の南武志氏は、「所得環境の好転で民間消費が回復するとみられ、内需関連を中心に、設備投資は持ち直すだろう」としている。