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端正な顔立ちと陰のある演技、日本でも高い人気誇ったアラン・ドロンさん死去…脳卒中で倒れ療養中

読売新聞 / 2024年8月19日 11時3分

 映画「太陽がいっぱい」などに主演し、二枚目俳優として世界的な人気を誇ったフランスの俳優、アラン・ドロンさんが18日、仏中部ドゥーシーの自宅で死去した。88歳だった。AFP通信が親族の発表として報じた。2019年、脳卒中で倒れ、療養を続けていた。

 パリ近郊生まれ。複雑な家庭環境で育った。17歳で軍隊に入隊し、除隊後は世界を放浪。1957年、フランスのカンヌ国際映画祭を訪れていた米国のプロデューサーにスカウトされるが、母国で活動したいと契約はせず、同年にフランス映画でデビューした。

 人気が爆発したのは名匠ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」(60年日本公開)。友人を殺し、財産と恋人を奪おうとする貧しく野望に満ちた青年を演じ、鮮烈な印象を与えた。

 その後も「若者のすべて」「地下室のメロディー」「山猫」などの名作に出演。端正な顔立ちと陰のある演技で、日本でも高い人気を誇った。恋愛映画で女性ファンを魅了する一方、「冒険者たち」「ボルサリーノ」などでは男同士の友情を演じ、男性からも支持された。

 ジャンポール・ベルモンド、チャールズ・ブロンソン、三船敏郎など、世界のスターたちと共演し、相手を輝かせつつ、自分の持ち味も出す懐の深さを見せた。女優のロミー・シュナイダーとの婚約、ナタリー・ドロンとの結婚など女性関係も華やかだった。

 その後、実業家として成功。自身のプロダクションを設立してプロデューサーや監督業にも進出し、日本では紳士服ブランド「ダーバン」などのCM出演でも知られた。98年に「ハーフ・ア・チャンス」に主演後も舞台などで活躍した。2019年にカンヌ映画祭で、長年の映画界への貢献をたたえる「名誉パルムドール」が贈られた。

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