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北日本が昨年最も暑かったのは「海洋熱波」の影響…今夏も継続で酷暑招いたか

読売新聞 / 2024年8月19日 15時4分

気象庁

 昨夏、北日本が統計開始以降で最も暑かったのは、近海の海面水温が平年と比べて極端に高まった状態が続く「海洋熱波」が影響した可能性が高いとする研究成果を、気象庁や東京大などのチームがまとめた。海洋熱波は現在も継続していて、今夏の酷暑にも影響を与えているとみられる。

 北海道・東北地方の昨年6~8月の平均気温は平年より3度高く、1946年の統計開始以降で最も暑い夏となった。

 チームによると、三陸沖から北海道南東沖にかけた海域では通常、寒流の親潮で空気が冷やされる。ところが、昨春以降は、暖流の黒潮から続く黒潮続流が、三陸沖まで北上する異例の状態で、海面水温は平年と比べて4度ほど高い海洋熱波となっていた。

 海水が大気を加熱するほか、低空の雲や霧も発生しにくくなるため日射が増え、気温が上昇する。

 チームの中村尚・東京大教授(気候力学)は「近海の海面水温の変動が、気温に影響するかは不明な点が多かったが、これだけ明確に海面水温が上昇すれば、猛暑に影響したことはほぼ間違いない」と指摘。「黒潮続流が北上する理由はわかっておらず、解明に努めていきたい」と話している。

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