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タイ新首相にペートンタン氏、国王が承認…前首相解職で親軍派と溝深まり手腕注目

読売新聞 / 2024年8月20日 7時54分

18日、バンコクで、首相就任後に記者会見するペートンタン氏(右)。左端はセター前首相=佐藤友紀撮影

 【バンコク=佐藤友紀】タイ政府は18日、新首相に選出されたタクシン元首相派政党「タイ貢献党」のペートンタン・シナワット党首(37)が正式に首相に就任したと発表した。ワチラロンコン国王が首相として承認した。政治経験の浅さが指摘されており、前首相の解職を巡り貢献党と連立を組む親軍派の溝が深まる中、かじ取りが注目される。

 ペートンタン氏は18日の就任式典に、貢献党の実質的オーナーである父親のタクシン元首相らと出席した。式典後、バンコク市内での記者会見で「私を支持する人にもしない人にも平等に奉仕したい」と話した。経済活性化など解職されたセター・タウィシン前首相(貢献党)の路線を引き継ぐ姿勢を示し、会見後はセター氏とグータッチした。近く組閣し、9月上旬にも所信表明演説を行う。

 ペートンタン氏はセター氏が先に憲法裁判所から解職されたことを受け、下院で首相に選ばれた。貢献党のほか、連立を組む親軍派政党など11党の支持を得た。

 セター氏の解職は、タクシン氏をけん制したい親軍派が、軍の強い影響下にある憲法裁判所に求めていた。解職により貢献党と親軍派の溝が深まり、組閣では一部の親軍派政党を主要な閣僚ポストから外すとの見方が広まっている。貢献党と親軍派では政策に違いも多く、与党内の対立で重要法案の審議が滞る懸念も指摘されている。

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