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堀井学氏出馬断念に「意外な宣伝効果」…後任の支部長公募に10人名乗り、「応募ゼロ」恐れていた関係者ら驚き

読売新聞 / 2024年8月20日 14時11分

衆院道9区の自民党支部長について協議する選考委員会後、報道陣の取材に答える藤沢氏(左)と板谷良久道議(18日、北海道苫小牧市で)

 自民党を離党した堀井学衆院議員(比例北海道ブロック)の後任を協議する支部長選びで、自民党北海道9区支部が実施した支部長の公募に道内外から10人が応募した。当初「応募ゼロ」を恐れていた多くの関係者は、活況ぶりに驚きを隠さない。理由について、堀井氏を巡る一連の報道による「宣伝効果」などを指摘する声がある。

 「一人も来なかったらどうしようと本気で思っていた。世の中には志の高い人たちがいるもんだ」

 苫小牧市で18日、新支部長の候補者を3人に絞り込んだ選考委員会後、記者会見した道議の藤沢澄雄支部長代行は、10人が次々と名乗りを上げた状況を、 安堵 あんどまじりの口ぶりで振り返った。

 今回の公募は、党派閥の政治資金規正法違反事件で裏金の発覚を機に、支持者との 軋轢 あつれきが表面化した堀井氏が、出馬断念に追い込まれたのがきっかけだ。

 「政治とカネ」を巡る当人の醜聞に加え、内閣や党の支持率も低迷。7月の東京都議補選で自民が惨敗するなど退潮傾向が鮮明となる中だっただけに、関係者の間に「どうせだれも来ないよ」などと、やる前からあきらめムードが漂っていた。ところが、ふたを開けると今月8日までの4週間に続々と反応があった。

 理由として挙げられるのが、堀井氏を巡る報道が過熱したため9区の動静が全国の注目を浴びたことだ。特に次期衆院選の不出馬を表明した6月末以降、公募の一件もセットで伝えられることが増え、9区関係者は「皮肉にも堀井氏が、全国へ公募を宣伝してくれたようなもんだ」と分析する。

 今回、応募した顔ぶれの最大の特徴は、本来なら選考で本命視されるはずの地元の道議、市議らが一人もいない点。自民関係者は、「彼らは堀井氏が金集めに苦労した姿や、後援会が瓦解している点などを間近で見てきた。どうしても腰が引けるのだろう」と話す。

 応募の10人の中には元国会議員と道外の議員選の出馬経験者が各1人いたが、多くは政治や選挙戦の未経験者。支部幹部は「選挙の現実や9区の情勢をあまり知らない人が多い。よくも悪くも怖いもの知らずの側面があるのではないか」と指摘している。

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