宇宙飛行士候補の諏訪理さんと米田あゆさん、全日空施設で操縦訓練…２５年ぶりに日本で実施

全日空のシミュレーターで訓練する米田さん（手前）と諏訪さん（ＪＡＸＡ／ＡＮＡ提供動画から）

　宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）と全日本空輸は、宇宙飛行士候補者の諏訪 理 （まこと）さん（４７）と米田あゆさん（２９）の基礎訓練の様子を報道陣に公開した。基礎訓練は１０月までの予定で、ＪＡＸＡの審査を通れば、飛行士として正式認定される。

　パイロットの訓練施設をもつ同社は、航空機の操縦など、２人の基礎訓練の一部をＪＡＸＡから委託されている。ＪＡＸＡによると、米国ではなく日本の施設で同様の訓練を候補者に実施するのは約２５年ぶりという。

　基礎訓練の様子は今月５日、東京・羽田空港近くにある同社の施設で公開。実際の航空機と同じ操作ができるシミュレーターを使い、機長役、副機長役となって緊急時の対応などを学んだ。

　２人が新たな飛行士に認定されれば、２０１１年の 油井亀美也 （ゆいきみや）さん（５４）、大西卓哉さん（４８）、金井宣茂さん（４７）以来となる。

　諏訪さんは「残りの訓練を一つずつ着実にこなし、認定してもらえるよう頑張りたい」と抱負を語った。