イスラエル首相が米国の調停案を支持…ブリンケン国務長官、ハマスにも受け入れ求める

ネタニヤフ首相

　【ワシントン＝田島大志、エルサレム＝吉永亜希子】米国のブリンケン国務長官は１９日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に向けて米国が提示した調停案について、訪問先のイスラエルで会談したベンヤミン・ネタニヤフ首相が支持を表明したと記者団に明らかにした。イスラム主義組織ハマスに対しても受け入れるよう強く求めた。

　ブリンケン氏は停戦合意に向けて「複雑な問題」が残っているとしつつ、「日がたてば、事態をさらに困難にするようなことが起こり得る。我々は強い切迫感を感じている。今はゴールにたどり着く最良のチャンスだ」と訴えた。近く開かれる米国など仲介国を交えた再協議に、ネタニヤフ氏が代表団を派遣する意向を示したことも明らかにした。

　イスラエル政府の発表によると、ネタニヤフ氏は「我が国の安全保障上の重要な利益に理解を示し、人質解放に向けてともに努力してくれている」と米側に謝意を表明し、「１人でも多くの人質を連れ戻す努力をしている」と強調した。