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鍋の中に長時間立たせるなど女児虐待、母親が交際相手との共謀を否認…「自ら率先してやったわけではない」

読売新聞 / 2024年8月20日 11時33分

岡山地裁

 2022年に岡山市の西田 真愛 まおちゃん(当時6歳)が母親と交際相手から虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死と強要の両罪に問われた母親の西田彩被告(36)に対する裁判員裁判の初公判が20日、岡山地裁(本村暁宏裁判長)であった。西田被告は「真愛ちゃんを守れなかったのは事実だが、自ら率先してやったわけではない」と述べた。

 西田被告は交際相手の船橋誠二受刑者(41)(実刑確定)と共謀したとされる。検察側は冒頭陳述で「西田被告からLINEなどで『(真愛が)言うことを聞かない』といった連絡を受け、船橋受刑者が虐待しており、西田被告も共謀している」と主張。弁護側は「西田被告が直接虐待をしたことはない。止めなかったのは船橋受刑者の支配があったからだ」と反論し、共謀は成立せず、ほう助にとどまるとした。

 起訴状などによると、西田被告は21年9月、船橋受刑者と共謀し、岡山市内の自宅で、真愛ちゃんを鍋の中に長時間立たせ続けるなどしたほか、布団でぐるぐる巻きにして押し入れに放置して意識不明にさせ、22年1月に低酸素脳症で死亡させたとされる。

 船橋受刑者は昨年10月、同地裁で懲役14年の実刑判決を受け、控訴しなかった。公判で船橋受刑者の弁護側は、西田被告が真愛ちゃんのしつけを船橋受刑者に任せきっており、虐待も黙認していたと主張。「西田被告の無責任さが行為をエスカレートさせた」と訴えていた。西田被告は船橋受刑者の公判に証人として出廷し、虐待を止めなかった理由について「精神が崩壊していた」などと述べていた。

 西田被告の公判は21日以降、被告人質問などが行われる。29日に結審の予定。

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