高校の頃始めた献血１０００回達成…宮崎・都城の５８歳会社員「役に立っているはず」

１０００回目の献血をする内村さん

　宮崎県都城市の会社員、内村稔伸さん（５８）が「献血の日」の２１日、献血１０００回を達成した。二つ上の兄の献血手帳を見て、かっこいいと思ったのをきっかけに高校１年の頃に始めて続けてきたという。県赤十字血液センター橘通出張所によると、県内での１０００回達成は内村さんが２人目。

　内村さんはこの日、献血ルーム「カリーノ」（宮崎市橘通東４）を訪れて献血し、大台到達となった。スタッフから記念品などを受け取り、「献血をやめようと思ったことは一度もない。どこの誰か分からないが、縁の下の力持ちとして役に立っているはず」と語った。

　同出張所の伊作洋美所長は「献血は皆さんの善意に頼るしかない。輸血は身近でないかもしれないが、いつか自分や家族がお世話になるかもしれない。社会貢献の一つとして気軽に来てほしい」と話していた。

　１９６４年８月２１日、日本政府により輸血用血液を献血により確保する体制を確立することが閣議決定されたことから、８月２１日は献血の日とされている。