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自民総裁選出馬表明は二分化…知名度向上狙う「早期」小林・林氏ら、水面下で支持固め進め「熟慮」の小泉・茂木氏

読売新聞 / 2024年8月22日 8時19分

知名度狙い 情勢見極め

 自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)を巡り、「ポスト岸田」候補による出馬表明の時期が二分化している。小林鷹之・前経済安全保障相(49)らは早期表明で支持拡大を図る一方、出馬の意向を固めた小泉進次郎・元環境相(43)や、茂木幹事長(68)らは情勢を見極める構えだ。

スタートダッシュ

 19日に最も早く出馬を表明した小林氏は21日、首相官邸で岸田首相と面会し、出馬を報告した。その後、「知名度ゼロからの出発だ。汗をかいて走り回っていきたい」と記者団に語り、スタートダッシュで知名度向上に全力を挙げる考えを示した。テレビ出演を積極的にこなしており、20、21日は東京・永田町の議員会館で各議員の事務所を回り、支持を呼びかけた。

 近く立候補を表明する林官房長官(63)も知名度不足が悩みだ。外相などを歴任し、現在は政府のスポークスマン役を担っているが、各社世論調査の「次の総裁にふさわしい人」では下位に甘んじている。早期表明で存在感をアピールしたい考えとみられる。

 知名度の高い石破茂・元幹事長(67)と河野デジタル相(61)は24日と26日にそれぞれ立候補を表明する見通しだ。いずれも出馬に必要な20人の推薦人確保にめどがつき、議員票の獲得を急ぐ思惑がありそうだ。

時期ずらす

 これに対し、小泉、茂木両氏は表明時期を熟慮している。

 小泉氏は21日、党本部で記者団から出馬の意向を問われたが、「答えることは差し控える」と応じるにとどめた。

 茂木氏は同日、議員会館の事務所で派内の所属議員らと面会し、総裁選の対応について話し合った。20日夜には東京都内で菅前首相と会食し、党内情勢を巡り意見交換した。

 小泉、茂木両氏の慎重姿勢を巡っては、「水面下で支持固めを進めながら、表明時期をずらして差別化を図る狙いがあるのだろう」との見方が出ている。

 推薦人集めに苦労し、出馬表明のめどがつかない陣営もある。

 加藤勝信・元官房長官(68)は21日、党本部で「一つ一つ進んでいるが、まだ頑張らないといけない状況だ」と記者団に明かした。上川外相(71)は同日、出張先のインドから帰国し、議員会館の事務所で支持する議員と対応を協議した。斎藤経済産業相(65)や高市経済安保相(63)、野田聖子・元総務相(63)も推薦人集めに奔走している。

総裁選の費用「極力かけない」 自民選管が通知

 自民党総裁選挙管理委員会は21日、総裁選の選挙活動に費用を極力かけないように求める文書を所属国会議員に通知した。

 通知では、「政治とカネ」の問題を踏まえ、「告示前であっても多額の費用をかける運動は許されないという認識を全党員が共有すべきだ」と呼びかけた。

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