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青森山田、新たな歴史作るも一歩届かず春夏通じて初の決勝進出は逃す…京都国際から2点先制も逆転許す

読売新聞 / 2024年8月22日 7時4分

あいさつのためアルプス席に向かう選手たち

 第106回全国高校野球選手権大会第13日の21日、青森山田は準決勝で京都国際(京都)に2―3で逆転負けを喫し、春夏通じて初の決勝進出は逃した。一回に原田純希選手の適時二塁打と吉川勇大選手の犠飛で2点を先行したが、二回以降は散発3安打に封じられ、投手陣も踏ん張りきれなかった。それでも、初めて4強入りを果たすなど躍進したチームに、スタンドからねぎらいの拍手が送られた。

橋場公祐主将、甲子園の土は集めず 

 春夏通じて初の4強入りをし、挑んだ準決勝。1点を追う九回二死、橋場公祐選手は、あえて何も考えないで打席に入ったが、内野ゴロに倒れ、「日本一」にあと一歩届かなかった。

 橋場選手は青森山田中学校の硬式野球部で2021年に日本一を果たした。そのときの仲間9人と共に進学。「甲子園でまた日本一を目指そう」と誓い合った。

 しかし、長い道のりだった。2年間は最強と言われた上級生が青森大会で負ける姿を見て、「自分たちにできるのか」という不安もあった。今春の選抜大会では準々決勝で敗退。勝つ難しさとうれしさも知り、「甲子園での借りは甲子園で返す」。春の青森大会で準優勝したが、東北大会で決勝に進めなかった。

 中学で日本一を経験したときに学んだ「徹底する力」「諦めないことの大切さ」の原点に立ち返った。攻撃の時間を長く、守備で守りきることを仲間と再確認した。

 そして乗り込んだ甲子園。徹底してバントミスをしないようにし、この日も、逆転された六回以降、失点0で守り切った。

 試合後、「最後まで全員が全力を尽くして戦えた。少しは借りを返せた」と胸を張った。「苦しい時期もあった。日本一にはなれなかったけど、青森山田の新たな歴史を作れたことを誇りに思う」と、主将の目に涙はなかった。甲子園の土は集めない。深紅の優勝旗は後輩に託した。(小池由記)

先発・下山大昂、防御率0のまま大会去る

 先発した下山大昂投手は、内外のコースに投げ分け、打たせて取る持ち味を発揮。5回無失点で、エース関浩一郎投手にマウンドを託した。

 先発は、前夜のミーティングで告げられた。大役に緊張したが、「お前は大丈夫だ」と3年生から声をかけられ、「ゼロで後ろにつなぐ。やってやろう」との強い覚悟でこの日のマウンドに臨んだ。

 期待に応えたが、チームは惜敗した。青森大会から5試合に登板して計20回を投げ、防御率0のまま、今大会を後にする。まだ2年生。「エースとして甲子園に帰ってきて、この結果を超えたい」と更なる高みを目指す。

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