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小惑星ベンヌの試料、JAXAが米側から受け取る…リュウグウの試料と交換し成分比較へ

読売新聞 / 2024年8月22日 18時46分

小惑星ベンヌの試料の顕微鏡画像をモニターで確認するJAXA担当者(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構( JAXA ジャクサ)は22日、米航空宇宙局(NASA)の探査機が地球に持ち帰った小惑星ベンヌの試料を米国側から受け取ったと発表した。日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星リュウグウの試料と交換し、互いに分析することで、太陽系の成り立ちや生命の起源に関する研究を本格化させる。

 NASAの探査機「オシリス・レックス」は昨秋、ベンヌの砂や石などの試料121グラムを地球に持ち帰った。日本の探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」に続く世界3例目の「サンプルリターン」の成功で、米国版「はやぶさ」とも呼ばれる。

 日米は試料の一部を交換することに合意済みで、JAXAは既に、リュウグウの試料約0・5グラムを米国側に送付。NASAは同日までに、ベンヌの試料約0・6グラムを日本側に送り届けた。

 NASAの初期分析では、ベンヌの試料にはリュウグウと同様、生命の材料となる有機物を構成する炭素や水の成分が含まれていた。JAXAは今後、リュウグウの試料を分析してきた国内の研究者らにベンヌの試料を配り、成分を比較する。

 JAXA相模原キャンパス(相模原市)では同日、試料が届いたことを確認する日米の署名式を開催。JAXA宇宙科学研究所の橘省吾特任教授は「太陽系の始まりや、どうやって地球に水がもたらされたのかを理解したい」と意気込んだ。

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