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前回は連携「小石河」3氏、一転競合…「本命不在」で党員票奪い合いへ

読売新聞 / 2024年8月23日 7時2分

 9月の自民党総裁選には、「小石河」と呼ばれる小泉進次郎・元環境相(43)、石破茂・元幹事長(67)、河野デジタル相(61)の3氏が立候補する見通しだ。本命が不在とされる中、2021年の前回総裁選で連携した3氏が党員票獲得などで激しく競い合う展開になりそうだ。

危機感共有

 石破氏は今回で5度目の総裁選への挑戦となる。24日に地元・鳥取県で出馬表明を行う予定だ。22日には東京都内で開かれた非公開の会合で「党よりも国民の方を見る自民党にしなければならない」と述べ、党改革の必要性を強調した。

 党への危機感を共有するのは小泉氏も同じで、総裁選に出馬する意向を固めている。3回目の挑戦となる河野氏も、26日に出馬を表明する方向だ。

 小泉、石破両氏は前回総裁選に出馬せず、河野氏を支持した。3氏の高い知名度を武器に、党員票で他候補を圧倒する戦略を描いたが、1回目の党員票(382票)のうち、河野氏の得票は約44%の169票にとどまり、決選投票で岸田首相に敗れた。

派閥解消の流れ

 今回の総裁選で、小泉、河野両氏が連携する機運が高まらなかった背景には、党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、派閥解消の流れが進んだことがある。

 小泉氏が支援を受けるのは、同じ神奈川県選出の菅前首相らだ。小泉、菅両氏ともに無派閥で、「脱派閥」を持論とする。これに対し、河野氏は従来の派閥を維持する麻生派にとどまっており、小泉氏との間に溝が生まれた。

 石破、河野両氏が協力し合う環境も整いそうにない。麻生派内には石破氏への拒否感が根強いためだ。石破氏が麻生内閣時代に「麻生降ろし」に加担したことが大きい。

 小泉氏を支持する議員の間にも、長く「党内野党」の立場で政権批判を続けた石破氏について、「敵が多い石破氏と組めば、逆に議員票が離れかねない」(中堅)と警戒する意見がある。

 ただ、3氏を巡っては、1回目投票で1、2位となった候補のみが進める決選投票をにらみ、連携を視野に入れているとの見方もある。石破氏は19日のBS日テレの「深層NEWS」で、「一緒にやったときの思いは消えるものではない。(決選投票で)組むことは当然あってしかるべきことだ」と述べ、再度の連携に含みを持たせた。

公明党大会 来月28日に 自民総裁選翌日

 公明党は22日の中央幹事会で、党大会を9月28日に東京都内で開催することを正式に決めた。前日27日に投開票される自民党総裁選で選出される新総裁を来賓として招き、自民、公明両党の結束を確認する。

 山口代表は幹事会で「新総裁を迎え、次の政権運営に臨む流れを作り出していきたい」と述べた。党大会では代表選も行われる予定だ。歴代最長の8期を務める山口氏の去就が最大の焦点になる。

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