ロシア当局、米ＣＮＮ記者らを刑事捜査・指名手配へ…ウクライナ越境攻撃の取材は「不法入国」

ロシア国旗＝ロイター

　ロイター通信によると、ロシア連邦保安局（ＦＳＢ）は２２日、ウクライナ軍が越境攻撃した露西部クルスク州での取材が不法入国にあたるとして、米ＣＮＮの記者や複数のウクライナ人記者の刑事捜査を始めると明らかにした。ＦＳＢは記者らを近く国際指名手配する方針だ。

　ＣＮＮの記者は、英国籍のニック・ペイトン・ウォルシュ記者。ＣＮＮによれば、ウクライナ軍による越境攻撃の取材のため、ウクライナ政府からの招待を受けて、同軍とともにクルスク州内に入った。露産天然ガスの施設がある同州スジャの町の様子などを伝えていた。ＣＮＮは「ジャーナリストに与えられている権利に従った活動だ」と主張している。

　ＦＳＢによれば、不法入国罪は最高刑で禁錮５年。これに先立ち、ロシア外務省は２０日、ロシアに駐在する米国大使館幹部を呼び出して抗議していた。