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ハリス氏「全ての米国人のための大統領になる」…候補指名の受諾演説、生い立ちや庶民性アピール

読売新聞 / 2024年8月23日 13時3分

ハリス氏=ロイター

 【シカゴ=向井ゆう子】米イリノイ州シカゴで開かれている民主党大会は最終日の22日、大統領候補に指名されたカマラ・ハリス副大統領(59)が受諾演説を行った。黒人、アジア系として米国初の女性大統領を目指しており、演説で「全ての米国人のための大統領になる」と誓った。11月の大統領選で、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と対決する。

 ハリス氏は演説冒頭、インドから乳がん研究者となるため米国に移民した母親に「美しい労働者階級地域」で育てられた生い立ちを紹介し、庶民性をアピールした。分断が進む米国にとって、今回の大統領選は「新たな道筋を描く貴重な機会になる」と強調した。

 さらに、「強い中間層(ミドル・クラス)こそ、米国の成功に不可欠だ」と述べ、「中間層を築くことが大統領としての目標だ」と明言した。「この国では全てが可能だ」とも述べ、誰でも成功できる「アメリカン・ドリーム」の実現を手助けする姿勢を強調した。

 トランプ氏については「多くの意味で不真面目な男だ」と批判し、返り咲いた場合の影響は「極めて深刻だ」と主張した。

 ハリス氏はこの日の演説で、初めて自身の包括的な外交政策に言及した。ロシアの侵略を受けるウクライナ支援について、北大西洋条約機構(NATO)とともに「断固とした姿勢で臨む」と述べた。覇権を争う中国については、「競争で中国ではなく米国が勝利し、世界的なリーダーシップを強化する」と強調した。

 パレスチナ自治区ガザについては、多大な民間人の犠牲について「苦悩の規模に胸が張り裂ける」と同情を示したものの、イスラム主義組織ハマスの奇襲攻撃を受けたイスラエルの防衛権を「常に支持する」と明言した。

 ハリス氏はカリフォルニア州司法長官や上院議員を経て、ジョー・バイデン大統領(81)の下で副大統領を務めた。副大統領候補、ミネソタ州のティム・ウォルズ知事(60)とともに、共和党のトランプ氏、副大統領候補のJ・D・バンス上院議員(40)に挑む。

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