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植田日銀総裁が閉会中審査に出席「市場は引き続き不安定、注視する」…追加利上げの円相場影響を認める

読売新聞 / 2024年8月23日 12時40分

衆院財務金融委員会で答弁する植田日銀総裁(右下は鈴木財務相)(23日午前、国会で)=川口正峰撮影

 日本銀行の植田和男総裁は23日午前、衆院財務金融委員会の閉会中審査に出席し、「市場は引き続き不安定な状況で、極めて高い緊張感を持って注視する」と述べた。閉会中審査は、日銀が追加利上げを決めた後、8月上旬に株式相場や円相場が乱高下したことを受け、日銀などに説明を聞くために行われた。

 日銀は7月31日の金融政策決定会合で政策金利を0~0・1%程度から0・25%程度に引き上げることを決め、植田氏は同日の記者会見で今後の利上げに積極的な姿勢を示した。その後は米国経済の後退懸念が強まり、日経平均株価が史上最大の下落幅と上昇幅を記録。円相場は一時、1ドル=141円台に上昇した。

 自民党の中山展宏氏が「株価急落の背景、市場の動揺をどう捉えているのか」と尋ねたのに対し、植田氏は「7月末の政策変更があり、これまでの一方的な円安の修正が進んだ」と述べ、追加利上げが円相場に影響を与えたことを認めた。

 公明党の中川宏昌氏は「市場との対話が不十分だったという指摘もある」とただした。これに対し、植田氏は「市場とも丁寧にコミュニケーションを取りつつ、適切な金融政策を運営していきたい」と述べた。

 今後の政策運営については「市場動向が経済・物価に与える影響を見極めつつ、金融緩和の度合いを調整する基本的な姿勢は変わらない」と述べ、日銀が目指す2%の物価安定目標が実現する確度が高まれば、再び利上げする姿勢を改めて示した。

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