1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

念願の「金」を目指す車いすラグビー日本代表…退任した名将への恩返し誓ってパリに臨む

読売新聞 / 2024年8月29日 11時0分

パリに臨む車いすラグビー日本代表。目指すは表彰台の真ん中だ

 パリパラリンピックは29日から車いすラグビーの競技が始まる。日本代表は2016年リオデジャネイロ大会、21年東京大会と連続して銅メダルを獲得しており、パリでは3大会連続のメダル、そして念願の「金」を目指す戦いだ。日本時間30日未明の初戦でドイツと対戦する。(デジタル編集部)

 車いすがタックルで激しくぶつかり合うさまから「マーダーボール」(殺人球技)と呼ばれたこともある車いすラグビー。男女混合競技で、日本はエースの池崎大輔(46)と主将の池透暢(ゆきのぶ)(44)の「イケ・イケ」コンビを軸に、昨夏のアジア・オセアニア選手権で優勝して、団体競技では日本勢第1号となるパリ切符をつかんだ。

 その大会を最後に、ケビン・オアー前監督が退任した。2017年から日本代表を指揮し、18年世界選手権で日本を初の金メダルに導いたアメリカ出身の名将だ。守備時の車いすの車輪の角度までこだわる細やかさ、そして試合中、コートの脇で真っ赤な顔で選手を鼓舞する熱い気持ちの持ち主。コロナ禍で移動が制限された時期には、複数のカメラを体育館に設置し、オアー監督がアメリカの自宅からスクリーン越しに指導することもあった。

 自身も車いすで、アメリカと日本を何度も往復するのは体力的に厳しくなったことが退任の理由だった。

 昨年8月に代表指揮のバトンを引き継いだのは、世界選手権金メダルメンバーの岸光太郎監督だ。就任にあたり「ケビンヘッドコーチが築き上げた、車いすラグビー日本代表の戦略、熱い想いを継承し、その教えをベースに今まで以上に勝ちにこだわる強いチームへ革新をしていきたい」と話した通り、今年の1月に千葉市で開かれた国際大会「ジャパンパラ競技大会」で、日本は予選から7戦全勝で優勝を飾った。決勝では世界屈指の実力を持つベテラン勢にチーム最年少の22歳、橋本勝也など若手も躍動してタイトルを手にした。

 メンバー12人のうち、紅一点の倉橋 香衣 (かえ)を含む11人が前回の東京大会を経験していて、連係面での不安は少ない。パリで目指すは金メダル。4大会連続出場となる池崎は「しっかり胸に輝くものをもって帰りたい」と決意を口にしている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください