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ハリス氏、「多くの意味で不真面目な男」とトランプ氏への対決姿勢鮮明に…候補指名の受諾演説

読売新聞 / 2024年8月23日 18時21分

22日、米シカゴで開かれた民主党大会で演説するハリス氏=AP

 【シカゴ=向井ゆう子】米イリノイ州シカゴで開かれた民主党大会は22日、大統領候補のカマラ・ハリス副大統領(59)が指名受諾演説を行い、閉幕した。ハリス氏は「強い中間層」をつくるための経済政策を目標に掲げ、外交政策で同盟国を重視する方針を打ち出した。共和党候補のドナルド・トランプ前大統領(78)への対決姿勢を鮮明にした。

 ハリス氏は、黒人、アジア系として米国初の女性大統領を目指す。演説は政治的分断が進む米国の現状を踏まえ、「すべての米国人のための大統領になる」と誓った。「中間層を築くことが大統領としての明確な目標だ」とも強調した。

 大統領候補となってから初めて、包括的な外交政策にも言及した。経済や科学技術、軍事面を念頭に「21世紀における中国との競争は米国が勝利する」と強調した。ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援について「断固とした姿勢で臨む」と語り、北大西洋条約機構(NATO)の同盟関係を重視していく姿勢を示した。「大統領として米国の安全保障と理想を守るため決して妥協しない」とも強調した。

 イスラム主義組織ハマスの奇襲攻撃を受けたイスラエルに対しては、「自国を防衛する権利をいつでも支持する」と明言した。一方で、パレスチナ自治区ガザで多大な民間人の犠牲が出ていることについて「胸が張り裂ける」と同情を示した。

 共和党が規制強化を主張する人工妊娠中絶の問題に関し、連邦議会が中絶の権利を取り戻す法案を可決すれば、「大統領として署名する」と明言した。11月の大統領選で対決する共和党のトランプ氏を「多くの意味で不真面目な男」と批判し、「ホワイトハウスに戻すことの影響は極めて深刻だ」と主張した。

 演説は約40分間で、全米にテレビ中継された。ハリス氏は副大統領候補のミネソタ州のティム・ウォルズ知事(60)とともに、共和党のトランプ氏、副大統領候補のJ・D・バンス上院議員(40)に挑む。9月10日にはテレビ討論会で、初めてハリス氏とトランプ氏が直接対決する。

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