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植田日銀総裁「緩和度合いを調整する基本的姿勢に変わりはない」…状況次第で利上げ検討の考え強調

読売新聞 / 2024年8月23日 18時46分

衆院財務金融委員会で答弁する植田日銀総裁(右は鈴木財務相)(23日午前、国会で)=川口正峰撮影

 日本銀行の植田和男総裁は23日、衆院財務金融委員会の閉会中審査に出席し、金融市場の動向について、「極めて高い緊張感を持って注視する」と述べた。一方、2%の物価安定目標が実現する確度が高まれば、「金融緩和の度合いを調整する」とも話し、利上げを検討する考えを強調した。

 日銀が7月31日の金融政策決定会合で、政策金利を0・25%に引き上げた後、株式市場や円相場が乱高下した。閉会中審査は、市場の動向について、日銀の意見を聞くために行われた。23日午後には、参院財政金融委員会も開かれた。

 植田氏は、市場急変の要因を問われ、「政策変更があり、これまでの一方的な円安の修正が進んだ」と答えた。世界的な株安は、「米国の景気減速懸念」が理由だとし、「わが国の株価は、他国に比べて大幅に下落した」と説明した。

 市場では、8月上旬の相場動揺を受けて、日銀が次の利上げを慎重に判断するとの見方が出ていた。植田氏は、「市場の動向が、経済・物価の見通しなどに与える影響を見極めつつ、緩和度合いを調整する基本的な姿勢に変わりはない」と繰り返し述べ、状況次第で利上げする可能性を示した。

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