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25年前の創部時、「甲子園優勝は思ってもいなかった」…前身は外国人学校・京都国際が日韓結ぶ栄冠

読売新聞 / 2024年8月23日 23時24分

整列して校歌を斉唱する京都国際の選手たち(23日午後、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=吉野拓也撮影

 第106回全国高校野球選手権大会で23日、京都国際が初優勝を果たした。京都朝鮮中学をルーツとし、外国人学校として初めて日本高校野球連盟に加盟した経緯を持つ学校が、頂点に上り詰めた。

 現在、生徒の大半は日本人。奥井颯大捕手(3年)は2021年夏、京都国際の戦いぶりをテレビで観戦し「守備を磨きたい」と進学を決めた。部員は原則各学年20人で現在は3学年計61人。奥井捕手は「一人一人がたくさん練習でき、意見を言い合える」とチームの長所を語る。

 野球部は1999年、当時、学校法人の副理事長だった現野球部後援会長の キム 安一 アニルさん(82)が「野球で学校を活気づかせたい」と創部した。当時は予備校などと同じ各種学校の「京都韓国学園」という校名で、校歌が韓国語なのはこれに起因する。

 学校教育法上の認可を受け、2004年に私立高として現校名となった。全校生徒約140人の小さな学校が果たした偉業に、金さんは「創部時は、甲子園での優勝は思ってもいなかった」と感慨深げだった。

 立命館大コリア研究センターの勝村誠センター長は「今回の優勝で、韓国に関心がある子どもたちが集まるきっかけになったと思う。韓国語に触れ、現地を訪れて交流を深める人材が増えてほしい」と話した。

 【ソウル=小池和樹】京都国際の活躍は、韓国内でも大きな話題になった。

尹錫悦 ユンソンニョル 大統領は同校が優勝を決めると、約2時間後に自身のSNSに「優勝おめでとう。奇跡のような快挙は、在日韓国人に誇りと勇気を与えた。野球を通じて韓日両国がより親しくなることを望む」と投稿した。 趙兌烈 チョテヨル外相も、「両国の友好の象徴で、誇らしくうれしい」と選手たちを祝福するメッセージを発表した。

 韓国メディアは同校の活躍を「『夢の球場』で奇跡を起こしている」(中央日報)などと連日大きく取り上げた。優勝が決まると、各社が一斉に速報した。

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