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「学校の質下げる問題児」「いじめられる方が悪い」と教諭も暴言…いじめでPTSD発症の女性が浜松市を提訴

読売新聞 / 2024年8月24日 11時29分

記者会見でいじめについて話す女性(23日、浜松市で)

 小、中学校でいじめを受け、その後心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したのは浜松市や教育委員会が適切な対応をしなかったからだとして、同市の女性(20)が23日、市を相手取り慰謝料など1840万円の損害賠償を求めて静岡地裁浜松支部に提訴した。女性は記者会見で「先生たちは加害児童をかばったり見て見ぬふりをしたりし、中にはいじめに加担した先生もいた」と振り返った。

 訴状によると、女性は小学校から中学まで、同級生から悪口や仲間はずれといったいじめを受けた。中学1年だった2016年に精神疾患の診断を受け、19年に自殺未遂をした。中学時代には教諭に「学校の質を下げる問題児」「いじめはいじめられる方が悪い」などと言われたとし、当時の学校や市教委の対応について「いじめの存在を疑い、いじめ対応をまったく行っていなかった」などと主張している。

 女性は現在、PTSDに苦しみ、仕事にも就けない状態という。「教員の対応で子どもの未来は大きく変わる。市は心から反省し、生まれ変わってほしい」と訴えた。

 市教委は同日、「訴状が届いたら対応を検討する」とコメントを出した。

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