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内部告発者の処分「待つべきだ」と進言したが聞き入れられず…「資料見て舌打ち」「激怒し鉛筆たたき付けた」証言も

読売新聞 / 2024年8月24日 5時0分

兵庫県の斎藤元彦知事(6月13日撮影)

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、県議会の百条委員会の証人尋問が23日に始まった。非公開で行われ、6人の職員が出頭した。百条委によると、出頭した職員は、「告発者の処分を待つべきだ」と県幹部に進言していたと証言した。しかし、進言は聞き入れられなかったという。

 問題を巡っては、前県西播磨県民局長の男性職員(7月に死亡)が3月、斎藤知事に関する7項目の疑惑を指摘する告発文書を報道機関などへ送付。4月4日に県の公益通報制度を利用して内部通報した。一方、県は文書を公益通報として扱わず、5月7日に男性職員を停職3か月の懲戒処分とした。

 百条委の奥谷謙一委員長らによると、出頭した人事当局の職員は「公益通報に基づく調査が終わるまで、処分を待つべきだ、と幹部に進言した」などと証言したという。しかし、進言は聞き入れられず、結局男性職員は懲戒処分となった。

 また、別の職員は、人事当局の担当者が男性職員の公用パソコンを調べた際、「処分のために調査したい」と発言したと証言。奥谷委員長は「(最初から)処分する意図があったのでは」と指摘した。

 県の対応について、斎藤知事はこれまで、「文書に信用性がなく、対応に問題はなかった」としている。

「資料見て舌打ち」「激怒し鉛筆たたき付けた」証言も

 パワハラ疑惑に関しては、厳しい 叱責 しっせきを受けたと話す職員が多かったという。

 百条委の出席者によると、出頭した職員の1人は、昨年7月の知事レクで、県独自のプレミアム付きデジタル商品券についての資料を見た斎藤知事が舌打ちし、「知事の肝いり事業なのに(PRで配るうちわに自身の)写真がない」などと指摘したと明かした。

 他にも、知事が激怒して鉛筆をたたき付けたなどの証言があったという。

 百条委は30日も、斎藤知事を含む5人への証人尋問を実施する予定。

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