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元銀行員の「オッサン」が夏の甲子園初優勝、京都国際監督…小牧憲継さん・41

読売新聞 / 2024年8月24日 6時13分

撮影・前田尚紀

 甲子園開場100年の節目に初優勝。「こんなオッサンに素晴らしい夏休みをもらえた」と声が弾んだ。

 1999年、前身の京都韓国学園が全国で初めて外国人学校加盟校となった京都大会初戦で、京都成章の内野手として対戦し34―0で破った。不思議な縁に「あの相手が甲子園で日本一になれるのはすごいこと」。

 関西大で野球を続け、銀行に就職したが、「人生で一番熱い思いをした高校野球に携わりたかった」。知人に誘われ、週末限定で指導を始めた京都国際で「低いところから上に行ってみたい」と銀行を辞め2008年に監督に就いた。

 自身に甲子園出場経験はない。物心がついたころから、地元の京都は夏の甲子園では準優勝ばかり。「強い京都を取り戻したい」という熱意が根底にあった。

 左翼方向70メートル、右翼方向60メートルほどと狭いグラウンドを逆手に取る。「チームプレーは個の力の結集」と個人練習を奨励し、ここ4年で春夏5度出場の強豪に育て上げた。

 就任当時から、教え子たちには「小牧さん」と呼ばれ、フランクな関係を築く。「一人でも多く上の世界で活躍する選手を育てたい」。優しい語り口に選手に寄り添う人柄がにじんだ。(運動部 古島弘章)

こまき・のりつぐ 京都市北区出身。社会科教諭。小学3年生の長男と5歳の四つ子の父。

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