ロシアの刑務所で受刑者が看守らを人質に、４人を殺害…容疑者らは「イスラム国」と関係か

ロシア南部ボルゴグラード州の刑務所で事件があり、警察官が道路を封鎖した（２３日）＝ロイター

　インターファクス通信などによると、ロシア南部ボルゴグラード州の刑務所で２３日、受刑者４人が看守ら１２人を人質に取る事件が発生した。当局によると、刃物で刺されるなどして看守４人が殺害された。容疑者らはイスラム過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）との関係が指摘されている。

　出動した治安部隊によって容疑者４人は殺害された。ロシアメディアによると、４人はタジキスタンとウズベキスタン国籍で麻薬犯罪などで服役中だった。犯行中に撮影されたとみられる動画では、容疑者は「（ロシアが）イスラム教徒を弾圧している」と語っていたという。

　容疑者は動画で、３月にモスクワ郊外のコンサートホールで１４０人以上が死亡したテロ事件の容疑者らへの支持も表明していた。テロ事件の実行犯はタジキスタンなど中央アジア出身者で、ＩＳは事件後、犯行声明を出していた。