マイクロソフト、障害対策の全面的見直しを９月に協議…関係企業や政府関係者ら参加

マイクロソフトのロゴ＝ロイター

　【ニューヨーク＝小林泰裕】米ＩＴ大手マイクロソフト（ＭＳ）は２３日、７月に発生した世界的な大規模障害の再発を防ぐため、９月１０日に関係者を集めた会合を開くと発表した。欧米メディアによれば、障害対策の全面的な見直しについて協議するという。

　発表によると、会合には米セキュリティー大手クラウドストライクなどの関係企業や政府関係者らが参加する。システムの早期復旧や保護対策について協議し、終了後に協議の内容を公表するとしている。

　７月の障害は、クラウドストライクがＭＳの基本ソフト「ウィンドウズ」向けに、サイバーセキュリティー対策のソフトウェアを更新したことがきっかけで発生。欠陥を含んだまま実施したことが原因だった。パソコン画面が青くなって動かなくなるなど、世界で約８５０万台のウィンドウズ端末が影響を受け、航空便が欠航するといった混乱が広がった。