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自民党総裁選に5度目挑戦の石破茂・元幹事長、知名度生かし党員票獲得に活路…議員の支持拡大が課題

読売新聞 / 2024年8月24日 21時2分

自民党総裁選への出馬を表明する石破茂・元幹事長(24日午前、鳥取県八頭町で)=東直哉撮影

 自民党総裁選への立候補を正式表明した石破茂・元幹事長(67)は、5度目の総裁選挑戦となる。高い知名度を生かして党員票の獲得に活路を見いだし、背水の陣で臨む構えだ。

 「38年間の政治生活の集大成として、最後の戦いとして、原点に戻り、支持を求めていく」

 24日午前、地元・鳥取県八頭町の和多理神社の境内に立った石破氏は、セミの鳴き声に囲まれながら決意を語った。顔には玉のような汗が浮かんでいた。

 この神社は、自治相や鳥取県知事を務めた父・二朗氏の生家に近く、1986年の衆院選に初出馬した際に歩いた「原点」の地だ。「ポスト岸田」候補の多くが都市部を地盤とし、出馬表明も国会などで行うのが通例の中、地方の党員を狙って差別化を図ったとみられる。

 29歳で政界入りした石破氏は、安全保障分野の政策通として頭角を現し、防衛相や農相、地方創生相、党幹事長などの要職を歴任。鉄道オタクなどとしても知られ、テレビのバラエティー番組に出演するなどし、抜群の知名度を誇ってきた。

 「次の首相」候補を尋ねる世論調査では、常に上位に名を連ね、自民議員の応援演説などにも奔走。今回名乗りを上げている候補の中では当選12回と最も経験があり、24日は政治改革や選挙制度改革の必要性を訴えたほか、持論の防災省設立や地方創生に触れた。

 一方で、国会議員への支持拡大は課題として常につきまとう。2012年の総裁選では、党員票の55%を獲得してトップに立ったが、全体で過半数に届かず、議員票のみで行われた決選投票で逆転負けした。

 歴代最長となった安倍内閣では、政権批判も辞さない姿勢が党内主流派からの反発を招いただけでなく、支援してきた議員からは「人の意見も聞かない」などの不満が出て、議員が離れていった。派閥を批判しながらも15年に石破派を旗揚げし、6年後に解消したことも党内から冷ややかに見られた。今回も推薦人集めに苦労したとされる。

 石破氏は24日、記者団から自身の課題を問われると「国会議員の理解を得る努力を十分してこなかった」と率直に認めた上で、「どれだけ乗り越えられるか、全力を尽くす」と述べた。

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