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立民の岡田幹事長「おそらく10月頃に解散」…栃木では知事選・市長選と「トリプル選」警戒

読売新聞 / 2024年8月25日 12時42分

 立憲民主党県連が8月末頃をメドとしていた栃木県知事選、宇都宮市長選(いずれも11月17日投開票)の候補者擁立作業が難航している。人材難に直面している上に、岸田首相の後継首相による早期の衆院解散・総選挙にも備える必要が生じているためだ。

「解散の可能性が非常に高い」

 「おそらく10月頃に(衆院)解散がある。新しい総裁を選んで、解散の可能性が非常に高い」

 立民の岡田幹事長は7日夜、衆院栃木1区の同党公認候補予定者と並んで臨んだ街頭演説で声を張り上げた。

 内閣支持率の低迷が続いた岸田首相は14日、自民党総裁選への不出馬を表明した。立民は、首相交代に伴う刷新感から与党有利の流れでの解散になりかねないと、警戒感を強めている。

知事選は「関門」

 知事選、市長選を巡っては、立民県連は今年4月の定例幹事会で独自候補の擁立を決定。小池篤史・県連幹事長は8月末頃までに擁立する方針を示していた。

 だが、立民県連にとって知事選は、現職の福田知事が2004年に初当選した後、源流の民主党時代を含めて独自の対抗馬を擁立できずに「不戦敗」を重ねてきた関門だ。党関係者によると、今回の知事選でも既に複数人に出馬を打診したが、いずれも断られたという。市長選は04年、08年、16年の選挙に当時の民主、民進党として無所属候補を推薦する形で擁立したが、今回は知事選の擁立が難航していることもあり、具体化していないのが実情だ。

不出馬表明が追い打ち

 追い打ちをかけたのが岸田首相の不出馬表明だった。衆院選の日程次第では、知事選、市長選と同日に行う「トリプル選」となる可能性もある。県連内では衆院栃木1区の公認候補予定者を知事選に横滑りさせる案も一時浮上したが、早期解散が懸念されるようになったことで霧散した。

 与党側は、過去5回の選挙で自民、公明両党の支援を受けてきた現職の福田知事と佐藤栄一市長がともに6選を目指して無所属での立候補を表明。今回も両氏を支援する構えだ。知事選は他に出馬表明した人はいないが、市長選には新人で茨城県つくば市の前副市長、毛塚幹人氏も無所属での立候補を表明しており、選挙戦となる公算が大きい。

 立民県連幹部は「党としては衆院選が最優先」としつつ、「県と県都のトップを決める選挙も、野党第1党として不戦敗というわけにはいかないが、現状では資金、人材両面でどうにもならない」と嘆息した。

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