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宇都宮LRT「1歳の誕生日」に3万人集う、年間利用者数は予測を2割上回る475万人見込む

読売新聞 / 2024年9月1日 14時10分

開業1年を祝うLRTの記念列車が停留場から出発し、大勢の人々が拍手や手を振って見送った(25日、JR宇都宮駅東口で)

 宇都宮市と芳賀町を結ぶLRT(次世代型路面電車)「ライトライン」が開業して26日で1年になるのを前に、同市内で25日、記念イベントが開かれた。総勢約3万人が各会場を訪れ、LRTの「1歳の誕生日」を盛大に祝っていた。

 午前11時半からは、LRTが発着する「宇都宮駅東口」停留場前の広場で「ライトライン誕生日会」と称したイベントが開催された。ステージに上がった運行会社「宇都宮ライトレール」の中尾正俊常務は「(1年前は)不安と緊張でいっぱいだったが、名前をつけてもらい、すくすくと育って利用者は500万人に達しようとしている」と振り返った。

 その後、お笑い芸人のみやぞんさんや、事前応募で集まった子どもたちも参加し、作新学院高校吹奏楽部の演奏にあわせて「ハッピーバースデー」と歌い、開業1周年を祝福。初運行の時刻と同じ午前11時40分発の「誕生日列車」の発車号令を行うと、列車がゆっくりと走り出し、会場は大きな拍手に包まれた。

 参加した同市の子供は「LRTはデザインが格好良くて大好き。この1年たくさん乗ったし、これからも乗りたい」と話していた。

 イベントに先立ち、会場の広場に隣接するライトキューブ宇都宮では、全国規模の鉄道愛好家団体「鉄道友の会」(東京)からLRTが優秀車両の「ローレル賞」に選定されたことを受け、受賞式が行われた。式典に出席した同会の佐伯洋会長は「宇都宮がLRTのトップランナーとしてますます磨きをかけ、日本のLRTが発展するよう 牽引 けんいん車となってほしい」と語った。

 宇都宮ライトレールによると、1年間の利用者数は当初予測を2割ほど上回る約475万人に達する見込み。イベント後、佐藤栄一市長は「1年で日常生活の足になり、市外の多くの人にも利用してもらって感無量。これからも社会に必要な装置として成長させていきたい」と話していた。

LRTと綱引き、イベントにぎわう

 宇都宮市下平出町の車両基地では、LRTと50メートル走で競走したり、LRT(約40トン)に綱をつけて綱引きしたりするなど、子ども向けの体験イベントが行われた。

 綱引き体験は参加者が予定の100人を超える盛況ぶりで、親子連れや鉄道ファンは6~10人の班ごとに体験。スタートの合図が出ると力を振り絞り、約2メートルずつ車両を動かしていた。さくら市氏家から訪れた男児(7)は「思ったより重くなくて余裕だった」と笑顔を見せた。

 そのほか、実際の車両を使って、アナウンスを読み上げたり、警笛を鳴らしたりするコーナーもあった。

 家族で車とLRTに乗ってきた宇都宮市の女児(5)は「自分でアナウンスができて楽しかった」と語り、警笛を鳴らした同市の男児(7)は「手で鳴らすと思っていたら、足で鳴らしていたからびっくりした」と話していた。

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