パリの選手村、パラリンピック仕様に…マットレスをカスタマイズ・食堂の台は低く

選手村のベッドに採用されているエアウィーヴのマットレスを試す男性＝木佐貫冬星撮影

　【パリ＝畔川吉永】パリ・パラリンピックの選手村が２４日、報道陣に公開された。

　パリ郊外にある選手村は五輪に引き続いて各国・地域のパラ選手団が滞在。宿泊棟には車いす利用者向けに、スペースが広く手すりや専用のいすなどを備えたシャワールームが導入され、ビュッフェ形式の食堂は食器を置く台の高さを低くするなどの工夫がされている。

　選手らが使用するベッドのマットレスは体の上部、腰、脚の部分とパーツが３分割され、それぞれ好みの硬さに調整できる仕様になっている。約１万６０００床のマットレスを提供する「エアウィーヴ」（東京都）はパラの期間中も村内にサービスセンターを開設。希望する選手の体形を計測し、個々の体にあったマットレスにするサービスを行っている。選手に様々な障害があるため、よりきめ細やかな調整が必要になるという。

　この日も選手や関係者がサービスセンターを訪れ、自分に合ったマットレスの硬さなどを同社のスタッフに確認する姿が見られた。