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走者も代走も出た、巨人・坂本「思い切っていく要素しかない」…割り切りが生んだ決勝2ラン

読売新聞 / 2024年8月26日 6時0分

7回1死1塁、坂本が先制2ランを放つ(25日)=若杉和希撮影

 巨人2―0中日(セ・リーグ=25日)――巨人が投手戦を制した。七回に坂本の2ランで先制。菅野が八回途中無失点で自身5連勝を飾った。中日は打線が大野を援護できず、2カード連続の負け越し。

 マウンドには、肘の手術で昨季を棒に振った35歳の大野。再起にかける同い年の左腕に快投を見せつけられ、巨人の坂本が燃えないはずがない。「負けられない」。執念の一振りが、投手戦の均衡を破った。

 六回までチームは無安打に抑え込まれていた。七回、先頭のモンテスが中前打で突破口を開く。代走に若林が送られ、一死後に打席へ。その初球。142キロの直球を捉えた。「今年はフェンス手前で失速することが多い。何とかいってくれ」。左翼席に飛び込むのを見届けると拳を突き上げ、ベンチの菅野は興奮で声をからした。

 両先発がゼロを並べる緊迫の展開。「そういう時、慎重にいくと、良い結果はでない」という坂本は、前の2打席で捉えられなかった直球に的を絞った。「走者がちょうど出て、代走も出た。思い切っていく要素しかなかった」。経験からくる割り切りが、値千金の一発を生んだ。

 打撃不振から脱したわけではない。6月14日以来となった本塁打は今季5本目で、打率も2割3分台とさみしい数字が並ぶ。阿部監督は「相手も研究して、配球もがらっと変わってきた。(厳しく)インコースも使われている」と、もがき続けるベテランを取り巻く現状を分析する。

 それでも、指揮官はこの日も坂本を5番に据えた。プロ18年で積み上げてきた経験が、勝負所で強みを発揮することを知っているからだ。わずか2安打での薄氷の勝利。「今日は最高の形だったけど、貢献できることは、それだけじゃない」と坂本は言う。負けられない戦いが続く中でこそ、その輝きがチームに力を与える。(平山一有)

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