ゴールボール女子は１２年ぶり「金」目指す、海外大会では初出場の男子もメダル狙う

ゴールボールの主な試合日程

　パリパラリンピックのゴールボールは２９日から、男女それぞれ８か国が出場し１次リーグの戦いが始まる。日本代表は東京大会に続いて、男女ともに出場権を獲得した。女子代表は最新の世界ランキング（６月３０日現在）で２位。ロンドン大会以来の金メダル獲得を目指す。海外開催の大会では初出場の男子は、初のメダル獲得に挑む。

日本女子は世界ランキング２位

　女子日本代表は、２００４年のアテネ大会で「銅」、１２年ロンドン大会で「金」、２１年の東京大会で「銅」と、これまで３つのメダルを獲得した。東京大会後は、２２年の世界選手権（ポルトガル）は５位にとどまったが、昨年のワールドゲームズ（イギリス）と中国・杭州のアジアパラ大会では準優勝した。

　１次リーグは、韓国（世界ランキング１５位）、カナダ（同６位）、地元フランス（同１８位）と同組。３連勝して波に乗りたいところだ。陸上競技を含めてパラリンピック４大会連続出場となる天摩由貴は「私たちの目標は金メダル獲得。一人一人が自分の役割を果たし、それが全てかみ合った時、金メダルをつかみ取れると信じている」とのコメントを発表している。

初のメダル獲得へ、男子は強豪・中国と初戦

　男子日本代表は、初出場だった東京パラリンピックで５位に終わったが、２２年のアジアパシフィック選手権（バーレーン）で優勝。昨年のワールドゲームズ（イギリス）でも頂点に立ち、パラリンピックの出場権を獲得した。世界ランキングは６位だが、メダルを目指せるだけの実績を積んできた。

　男子が１次リーグで対戦するのは、中国（世界ランキング３位）、ウクライナ（同８位）、エジプト（同１９位）。選手たちは、昨年のアジアパラ大会決勝で敗れた初戦の相手・中国戦に集中する。特にディフェンス面を強化してきたといい、田口侑治は「中国にやられた要因を分析し、対策を練ってきた。今度はいいパフォーマンスができる」と自信を見せた。（デジタル編集部）