ハマス、エジプト境界のイスラエル軍駐留は「受け入れられない」と拒否…ガザ停戦交渉

　【カイロ＝西田道成、エルサレム＝吉永亜希子】ロイター通信などによると、パレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織ハマスは２５日、エジプトの首都カイロで行われた停戦交渉で、イスラエルが示した条件を拒否した。交渉は合意に至らず終了し、双方の代表団はエジプトを離れた。

　ハマスは交渉に直接参加せず、仲介国のエジプト、カタールから説明を受けた。提案拒否は、政治部門幹部ウサマ・ハムダン氏が、ハマスが運営するテレビ局で明らかにした。ガザとエジプトの境界にイスラエル軍が引き続き駐留する新提案が受け入れられないとして、バイデン米大統領が示した停戦案への合意を求めた。

　イスラエル紙「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、イスラエルの代表団は帰国後、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と次の段階について協議する。米政府高官は同紙に、残された課題について作業部会で数日間検討すると明らかにした。

　ハマスは２５日夜、ガザ南部ハンユニスからイスラエル中部にロケット弾を撃ち込んだ。イスラエル軍によると、テルアビブ南方に着弾したが被害はなかった。