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「官僚出身」市長がスケボー選手に抱いた印象…広告効果は「100億超」、なぜ千葉市はXゲームズを開くのか

読売新聞 / 2024年8月27日 11時0分

ポーズをとる白井空良

 アクションスポーツの世界最高峰の賞金大会「Xゲームズ」千葉大会が9月20日~22日、千葉市の幕張メッセで開催される。神谷俊一・千葉市長が大会に向けての思いを語った。(デジタル編集部 古和康行)

 Xゲームズには、スケートボードや自転車BMXなどの世界最高峰の選手が集まる。9月に開催される千葉大会では、パリ五輪スケボー女子ストリートの金メダリスト、吉沢恋(ACT SB STORE)や女子パーク銀メダリストの開心那(WHYDAH GROUP)、BMX男子フリースタイル「金」のホセ・トーレス(アルゼンチン)らが出場を予定。神谷市長は「市民も開催を楽しみにしている」と笑顔を見せる。

 3年連続でXゲームズの会場となった千葉市。アクションスポーツの大会が開かれることは自治体にとってメリットがあるのだろうか? 神谷市長は「千葉市のネームバリュー向上という意味で代わるコンテンツはない」と言い切る。野球やサッカー、バスケなどのメジャースポーツと比べると、まだまだアクションスポーツの国内での認知度は低い。だが、世界各国から著名選手が集まる大会は、海外でも広く報道される。

ブランディング効果は…

 千葉市によると、広告費に換算したブランディング効果は、初年度の2022年で約120億円、2年目の2023年で約101億円。神谷市長は「国内外のメディアで『千葉市』の名前が広くPRできた」と語る。また、「千葉市は世界規模のイベントを開けると、国際的な位置づけを高めることができた」と評価した。

 神谷市長は3年連続でXゲームズを開催した市長になる。「ところで、市長のイチオシの選手は誰ですか?」と聞くと、神谷市長の表情が和らいだ。「千葉県にゆかりのある選手も多いので、もちろん応援はしていますが……」とした上で、「白井選手は一度、いろいろ話をしたこともあって応援しています」と少し意外な答えが返ってきた。白井選手、とはパリ五輪スケートボード男子ストリートで4位となった白井空良(22)(ムラサキスポーツ)のことだ。今大会にも出場が予定されている。

対極の二人

 Xゲームズで上位に入ったこともあり、白井はプロ野球の千葉ロッテマリーンズの始球式を務めたことがある。それが縁となり、市長とも交流があるというのだ。鮮やかな金髪に、ざっくばらんな語り口とスケーターファッションがトレードマークの白井と、東大卒で官僚出身の50歳の神谷市長。端から見れば対極の存在のように見えるが、「白井さんって本当に礼儀正しいんです。ご挨拶させていただいたときに、すごく長い時間お辞儀していて……。逆に私や千葉市の職員の方が、『非礼を働いていたんじゃないか』と感じるくらいで」と舌を巻いた。

 その後も交流は「フレンドリー」(神谷市長)に続いたという。親子ほど年の離れた選手について「アクションスポーツの選手は初めて会ったと思えないくらいにすぐ仲良くなれる。彼の姿を見て、アクションスポーツのカルチャーを感じました」。尊敬と親しみを込めて、笑った。

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