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月探査機「SLIM」の運用終了、通信途絶え復旧の見込みなく…着陸で「倒立」も3度越夜に成功

読売新聞 / 2024年8月26日 19時57分

小型ロボットが撮影した月面のSLIM(JAXA/タカラトミー/ソニー/同志社大提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、1月に世界で5か国目となる月面着陸を成功させた無人探査機「 SLIM スリム」の運用を終了したと発表した。電源を切って休眠状態に入っていた5月以降、通信が確立できず、今後も復旧の見込みがなくなったという。

 SLIMは1月20日、月表側にある「 神酒 みきの海」近くのクレーター付近に着陸した。旧ソ連、米国、中国、インドに続く快挙で、目標地点からの誤差が100メートル以内の「ピンポイント着陸」を世界で初めて成功させた。

 着陸姿勢の問題で「倒立」した状態で降り立ったものの、着陸時に分離した小型ロボットが、月面上の機体を撮影することに成功。さらに、搭載したカメラで複数の月面の岩石を観測した。

 過酷な月の夜を耐える 越夜 えつやも達成した。太陽光発電ができない夜は電源を切っていたが、月の昼と夜は約2週間ずつ続き、寒暖差は200度以上に上る。機体の設計上、夜が明けても復旧は困難とみられていたが、4月28日までに3度越夜に成功し、通信を復旧させた。

 ただ、5月以降は夜が明けても通信が途絶えた状態が続いたため、JAXAは今月23日夜、機体の活動を停止する指令を送信した。

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