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愛知・岐阜・三重・静岡で線状降水帯発生の恐れ…台風10号、九州南部に29日頃までに接近へ

読売新聞 / 2024年8月26日 23時36分

 強い台風10号は26日、日本の南の海上を西方へ進んだ。台風の影響で列島に暖かく湿った空気が流れ込んでおり、気象庁は、27日午前に愛知、岐阜、三重、静岡の各県で短時間に大雨をもたらす線状降水帯が発生する恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。

 台風は26日午後9時現在、時速約10キロで西北西へ進んでおり、中心気圧は980ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は35メートル。北寄りに進路を変えながら、27日夕方から28日午後に非常に強い勢力で鹿児島県・奄美地方に最接近し、29日頃までに九州南部に接近する見通しだ。

 同庁によると、進路の変更に伴い速度が遅くなり、台風の影響も長引く恐れがある。28日午後6時までに予想される24時間降水量は、九州南部400ミリ、東海、奄美地方200ミリ。29日午後6時までの同降水量は九州南部500ミリ、東海、近畿、四国、九州北部300ミリ、奄美地方200ミリ。

 JR西日本などによると、山陽新幹線は29、30日、東海道新幹線は29~31日、計画運休などを行う可能性があるという。

「遠隔豪雨」への警戒必要

 気象庁によると、台風10号が当初の予想より西寄りのルートをたどったのは、太平洋高気圧の西への張り出しが強まったほか、上空に強い寒気を伴っている低気圧の一種「 寒冷渦 かんれいうず」が発達して、反時計回りの風に引き込まれたためだ。

 日本の南側の海面水温は30度以上と熱帯並みで、台風は今後、さらに発達する見込みだ。

 また台風からの強風によって、暖かい海から供給される湿った空気が東海や近畿、四国などの太平洋沿岸に流れ込みやすくなっている。これらの地域では、台風の接近前から警報級の大雨が降る可能性があり、「遠隔豪雨」への警戒が必要だという。

 名古屋大の坪木和久教授(気象学)は「500キロ・メートル以上離れていても大雨への注意が必要だ」と話している。

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