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大分・日出でイスラム教徒の土葬墓地計画、新町長が反対姿勢…広域から運び埋葬「常識では考えられない」

読売新聞 / 2024年8月27日 16時3分

報道陣の取材に応じる安部氏

 大分県日出町長選で初当選した前町議の安部徹也氏(56)は投開票から一夜明けた26日、町内で報道陣の取材に応じ、「町民2万8000人の暮らしをどう良くしていくかを考えていきたい」と語った。別府市の宗教法人「別府ムスリム協会」が同町で建設を計画するイスラム教徒の土葬墓地については反対の姿勢を示し、協会への町有地売却について「許可しない方向で考える」と述べた。

 墓地を巡っては、協会が同町南畑の町有地約4950平方メートルに79区画を備えた土葬施設の整備を計画。九州・沖縄に最後の住居を構えていたイスラム教徒の遺体を埋葬するとしている。町は協会側への町有地の売却に向けた手続きを進めていたが、一部町民や隣接する杵築市民から、水源の水質汚濁への懸念などを理由に反対の声が上がっている。

 安部氏は選挙戦の最大の勝因に土葬墓地問題を挙げ、「『この問題があるから支援する』と話す支援者もいた。大きな影響があったと思う」と振り返り、「広域から遺体を運んできて埋め続けるというのは常識では考えられない」と強調。「町有地売却は許可しない方向で考えたい。近隣自治体に迷惑をかけないように、調和を取りながら物事を進めていく」と述べた。

 一方で、土葬自体には反対しない考えを示し、「法律で認められている。日出町で亡くなられた町在住者が土葬したいのであれば、そういう墓地が(他に)あれば土葬できる」と説明した。

 今後については「協会側としっかり話し合い、私の考えを伝えていく」とした。 このほか、ふるさと納税の返礼品開発により、寄付受け入れ額を10億円に増やす目標を掲げた。入湯税の引き上げを検討する考えも示した。

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