あす２８日にパラ開幕、車いすテニスの小田凱人がローランギャロスで練習…日本代表１７５選手がエントリー

開幕を前に練習する車いすテニスの小田凱人＝須藤菜々子撮影

　【パリ＝読売取材団】パリ・パラリンピックは２８日に開幕する。パリでのパラリンピック開催は初めて。１７５選手がエントリーしている日本代表は競技ごとにパリに入り、試合会場などで調整を行っている。

競泳の木村敬一「東京大会前よりは緊張もしていない」

　競泳代表はフランス北部アミアンでの強化合宿を経てパリ郊外の選手村に移動し、本番会場で調整を続けている。２６日には５大会連続出場で、２０２１年東京大会男子１００メートルバタフライ（視覚障害Ｓ１１）金メダルの木村敬一（東京ガス）が選手村で取材に応じた。「調整は順調。東京大会前よりは緊張もしていない」と笑顔を見せた木村。競泳は開会式翌日の２９日から競技が始まる。木村は連覇がかかるバタフライなど２種目に出場予定。「目標はまずは自己ベストの更新。それによって（メダルが）どこまでいい色になるかだと思う」と述べた。

　一方、車いすテニス男子の１８歳、小田 凱人 （ときと）（東海理化）も２６日、会場のローランギャロスで初練習を行い、軽快にショットを重ねた。赤土のローランギャロスで行われる全仏オープンで昨年から２連覇中。初出場のパラリンピックでも金メダルが期待される。

　国際パラリンピック委員会（ＩＰＣ）によると、参加国・地域は難民選手団を加えて１６８で過去最多。約４４００人が２２競技５４９種目で競い、日本はシッティングバレーボールを除く２１競技に参加する。