服を着たまま泳いだらどうなる？ 水の事故防止で小学生らが「着衣泳」体験…入江陵介さんらオリンピアンも参加

服を着たままプールに入り、浮かぶ練習をする子どもたち

　服を着たまま泳ぐ「着衣泳」の体験イベントが８月１２日、東京都江東区の東京アクアティクスセンターで開催された。

「ＴＯＫＹＯ　ＵＮＩＴＥ」と「東京フロッグキングス」が企画

　東京を拠点とする１４のスポーツチーム・団体が連携する「ＴＯＫＹＯ　ＵＮＩＴＥ」と、このプロジェクトに参画する競泳チーム「東京フロッグキングス」が夏休みに起きやすい水難事故を防ぐきっかけにしてもらおうと、企画した。イベントにはロンドン五輪銀メダルの入江陵介さん、東京五輪代表の川本武史さん、リオデジャネイロ五輪代表の小関也朱篤さん、２大会連続五輪代表の五十嵐千尋さん、寺村美穂さんも参加した。

　参加した小学生は、オリンピアンのゲスト５人とともに、おぼれた人を見つけた時の対処方法などについてクイズ形式で学んだ後に、実際に服を着たまま水に入る体験をした。ペットボトルを抱いて浮いたり、２人１組になって、ロープを使って浮いている１人を引き上げたりするなど、水難事故で命を守るための方法を学び、最後は着衣泳でキックだけを使って泳ぐゲストと水着で自由形を中心に泳ぐ参加者との間でリレー対決をした。参加した小学６年の中谷湊君は「服を着ると泳ぎづらく、改めて水の事故が怖いと感じた。今日学んだことを今後生かしていきたい」と話していた。