国道の直角に近い急カーブ、ガードレール突き破り精進湖に車転落…住民ら「年に数回は事故起きる」

潜って湖底を捜索する消防隊員ら（２６日、山梨県富士河口湖町の精進湖で）

　２５日午後１０時４０分頃、山梨県富士河口湖町の精進湖で「車がガードレールを突き破って湖に落ちた」と、近くで釣りをしていた人から１１０番があった。車は２６日昼、湖底から引き上げられ、車内で見つかった男性１人の死亡が確認された。山梨県警富士吉田署が男性の身元や転落した原因などを調べている。

　同署によると、軽乗用車１台がガードレールを突き破り、約６メートル下の湖に転落した。消防や警察が潜水して捜索したところ、運転席で男性１人が見つかり、死亡が確認された。車は湖底で転覆した状態だった。

　転落現場は、精進湖東岸に沿う国道３５８号の直角に近い急カーブ。

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　現場は富士吉田や静岡・富士宮方面から湖に沿って甲府方面へ抜ける国道脇。普段は大型トラックや観光客の車などで混み合い、急カーブも連続する。

　近くに住む５０歳代の男性は２５日夜、ドーンという大きな音を聞き、様子を見に行ったという。取材に「目が覚めるほどのひどい音だった」と驚いていた。

　住民らによると、現場周辺では年に数回程度、事故が起きているといい、約１５年前にはタンクローリーが湖に転落する事故も発生。スピードの出し過ぎなど危険な運転も目立つという。捜索を見守った湖畔で働く男性（６７）は「交通量が多く、精進湖周辺の交通事故はほとんど（今回の現場の）近辺で起きている」と語った。