渋沢栄一の地元・深谷に「１番」新１万円札を寄贈、福岡の理容師「市民に公開して」…さっそく市役所で展示

寄贈された「１番」の新札を手に笑顔の小島市長（２６日午前、深谷市で）

　新１万円札に描かれた実業家・渋沢栄一の地元・埼玉県深谷市に、福岡市の男性から記念となる新紙幣が贈られた。お札に振られた「記番号」が「１番」のもので、男性が深谷市に連絡し、寄贈を申し出た。

　寄贈したのは福岡市の理容師重冨新さん（４３）。両替した１万円札の中に「ＡＨ０００００１ＤＧ」の番号があることに気づき、７月下旬に深谷市に連絡した。重冨さんは「市民に公開して大切に保管してほしい」と話しているという。受け取った深谷市の小島進市長は「想定外の出来事で本当にありがたい」と感謝する。

　記念となる新１万円札を入手できるよう、深谷市は日本銀行に要望書を提出するなどの活動を続けてきた。新札が発行された先月３日には、日銀から「ＡＡ０００００６ＡＡ」を贈呈されていた。

　小さい番号の２枚の新１万円札は、市役所１階で展示されている。