大阪市、小林製薬の大阪工場に３回目の立ち入り調査…昨年６～８月製造分の工程を重点的に調べ直し

立ち入り調査のため、小林製薬の大阪工場に入る大阪市の職員ら（２７日午前９時５２分、大阪市淀川区で）＝前田尚紀撮影

　小林製薬の「 紅麹 （べにこうじ）」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題で、大阪市は２７日午前、食品衛生法に基づき、原料を製造した大阪工場（大阪市淀川区、昨年１２月閉鎖）への３回目の立ち入り調査を始めた。これまでの調査で、被害が昨年６～８月の製造分に集中していることが判明している。全容解明に向け、この時期の製造工程を重点的に調べ直す必要があると判断した。

　この日は午前９時５０分過ぎに、市職員６人が大阪工場に入った。当時の製造担当者から改めて状況を聞き、現場を確認する。今年度中に調査結果をまとめる。

　市は３月以降、大阪工場に２回の立ち入り調査を実施。製造工程や、健康被害の原因の可能性がある青カビの発生状況を調べていた。