米大リーグ史上初の珍事、１人の選手が両チームから出場！？…２か月の試合中断中に移籍

レッドソックスの捕手として出場したジャンセン（右）と、ジャンセンの代打として送られたブルージェイズの選手（２６日）＝ＡＰ

　【ロサンゼルス＝帯津智昭】１人の選手が記録上は同じ試合に両方のチームから出場するという米大リーグ史上初の珍事が、２６日に起きた。

　６月２６日に悪天候のため二回途中でサスペンデッドとなったレッドソックス―ブルージェイズがこの日、ダブルヘッダーの第１試合として再開。中断直前、ブルージェイズの７番捕手として打席に立っていたジャンセンが７月２７日にトレード移籍となり、２か月の中断を経て再開した試合ではレッドソックスの捕手として出場した。ジャンセンの打席から始まったため、ブルージェイズは代打を送り、レッドソックスは捕手を交代し、ジャンセンにマスクをかぶらせた。

　大リーグ公式サイトによると、ジャンセンは「歴史になるような状況に自分がいるなんて想像もしていなかった」と驚き、ジャンセンを起用したレッドソックスのコーラ監督は「みんなが楽しんでくれてうれしい」と喜んだ。